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臨床心理士のカウンセリングで相談できる5つの内容とは【料金や受け方の注意事項も解説】

カウンセリング
更新日:2024/09/24

臨床心理士のカウンセリングで相談できる5つの内容とは【料金や受け方の注意事項も解説】

数多い心理学関連の資格の中でも、代表的な資格として知られている臨床心理士。

「臨床心理士のカウンセリングを受けてみたい」と思っても、どのような相談ができるのか分からない方が多いかもしれません。

本記事では、臨床心理士に相談できる内容や費用についてご紹介します。

臨床心理士によるカウンセリングとは

臨床心理士によるカウンセリングというと、「何をするのか分からない」と疑問を抱く方も少なくないでしょう。

まずは、臨床心理士のカウンセリングの特徴や効果、具体的な進め方について説明します。

臨床心理士のカウンセリングの特徴と効果

臨床心理士は、信頼関係をベースにクライエントが語る人生の話を傾聴し、自分の人生を生きていくための援助をします。

ただ傾聴するだけのカウンセリングと違い、クライエントの語りを客観的に分析し、効果的な方法を導き出す点が特徴です[1]。

臨床心理士によるカウンセリングの効果には次のようなものがあります。

  • ストレスの軽減
  • 自己理解の促進
  • 対人関係の改善

さらに、クライエントの自己成長や人生の質の向上にもつながるでしょう。

カウンセリングの具体的な進め方

臨床心理士によるカウンセリングは、次のような流れで進められます。

①初回面接
クライエントが相談したい内容について丁寧に聞き取ります。初回セッションでは、家族や仕事についても無理のない範囲で話してみましょう。この段階で、カウンセリングの方向性を決めていきます。

②定期的なセッション
通常50分のセッションを、クライエントの状況に応じた頻度で続けます。認知行動療法などの心理療法を用いながら問題解決へと進んでいく時期です。

③終結
心理的な問題の軽減や解決が見られたら、フォローアップセッションでサポートを受けながら終結へ向かいます。

マインドバディなら、アプリで認知行動療法を学習しながら専門家のサポートが受けられます。まずは14日間の無料体験をお試しください。

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臨床心理士のカウンセリングで相談できる内容5つ

では、臨床心理士のカウンセリングではどのような内容を相談できるのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

・こころの健康に関する悩み(うつ、不安障害など)
・人間関係の問題(家族、職場、恋愛など)
・トラウマや喪失体験への対処
・人生の選択に対する悩み
・自己成長に関する悩み

内容①:こころの健康に関する悩み(うつ、不安障害など)

気分の落ち込みが続く、不安が強い、パニック発作に悩まされているなどの症状は、臨床心理士に相談できます。

うつ病や不安障害の可能性も否定できないため、臨床心理士は背景にある要因を探り、症状の軽減や改善を目指します。

面接の結果、医療機関を受診する必要がある場合は、適切な受診先を紹介してくれるので安心して相談してみましょう。

内容②:人間関係の問題(家族、職場、恋愛など)

家族や職場での人間関係の問題も、臨床心理士のカウンセリングで相談可能です。大人の問題だけでなく、子どもとの関係についても取り扱っています。

たとえば、家族との衝突が絶えない、職場でのコミュニケーションが上手くいかない、恋愛関係が発展しないなどの悩みがあげられるでしょう。

認知行動療法などの心理療法が得意な臨床心理士ならば、より良い人間関係を築くためのスキルを学ぶこともできます。

内容③:トラウマや喪失体験への対処

事故や災害などのトラウマ体験や、大切な人との別れによって、長期的な心の問題を抱える人は少なくありません。

一人で対処しようとしてさらに辛い体験をしてしまうケースもあるため、心理職による専門的なサポートは欠かせないのです。

臨床心理士のカウンセリングでは、トラウマや喪失体験を「克服する」のではなく、心の中に抱えながらも懸命に生きていく術を身につけていきます。

内容④:人生の選択に関する悩み

人生の岐路に立ったとき、どのような選択をすべきか悩むことは誰にでもあるでしょう。臨床心理士のカウンセリングでは、人生の選択に関する悩みについても相談できます。

具体的には、進路や就職の選択、転職や退職の決断、結婚や出産などのライフイベントに関する迷いが代表的です。

自己理解を深めるための心理テストをしたり、選択肢のメリット・デメリットを客観的に分析したりするなど、専門的な視点から意思決定をサポートしてくれます。

内容⑤:自己成長に関する悩み

より充実した人生を送るために自己成長を目指す場合も、臨床心理士のカウンセリングを利用してみましょう。

「自己肯定感を高めたい」「コミュニケーションスキルを磨きたい」と思っても、一人で取り組むのは難しいもの。
臨床心理士のカウンセリングでは、面接や心理検査を通してクライエントの強みが分かり、成長のためのアプローチが提案されます。

臨床心理士のカウンセリング料金と保険適用について

臨床心理士のカウンセリングを受ける際、費用面が気になる人も多いでしょう。

カウンセリングには保険適用される場合とされないケースがあります。この章では、料金の目安と保険適用の有無についてご紹介します。

料金の目安

臨床心理士のカウンセリング料金は施設や地域によって異なりますが、一般的な目安を知っておきましょう。

カウンセリングセッション(約50分)の料金目安は、約5,000円から15,000円程度とされていますが、都市部の精神科・心療内科クリニックでは、10,000円以上かかることも。

初回のカウンセリングでは詳しい問診や心理検査を行うため、通常より高額になる場合が多く、約15,000円から20,000円程度が一般的です。

保険適用の有無と条件

残念ながら、臨床心理士のカウンセリングは基本的に保険適用外となります。

ただし、認知行動療法など医療機関で医師が行う心理療法については、保険適用となる場合があるので知っておきましょう。

認知行動療法が保険適用となる条件は次の通りです。

  • 厚生労働省に届出をした保険医療機関で治療を受けること[2]
  • 入院中ではないこと
  • 認知行動療法に習熟した医師が計画や説明を行うこと
  • 診療に要する時間が30分を超えること
  • 一連の治療において16回のセッションを限りとすること
  • 医師と看護師が共同で行う場合も適用される

また、保険適用となる疾患には、以下のようなものがあります[3]。

  • 気分障害(うつ病など)
  • 強迫性障害
  • 社交不安障害
  • パニック障害
  • 心的外傷後ストレス障害
  • 神経性過食症

臨床心理士のカウンセリングの受け方2つ

臨床心理士のカウンセリングを受けるためには2つの選択肢があります。それぞれのメリットを理解し、自分にあった方法を選びましょう。

・対面カウンセリングを予約する
・オンラインカウンセリングを利用する

受け方①:対面カウンセリングを予約する

臨床心理士と直接顔をあわせて相談したい方は、対面カウンセリングを選ぶと良いでしょう。対面カウンセリングには次のようなメリットがあります。

  • 臨床心理士と直接コミュニケーションがとれる
  • より深い信頼関係を築ける
  • 落ち着いた環境で相談できる

デメリットとしては、通院時間がかかり交通費などの負担が増えることがあげられます。

また、予約時間や人数が限られている場合が多いので、希望の時期にカウンセリングを受けられないかもしれません。

受け方②:オンラインカウンセリングを利用する

オンラインカウンセリングはインターネットを通じてカウンセリングを受ける方法で、近年とくに注目されている選択肢です。

オンラインカウンセリングのメリットは以下の通りです。

  • 場所や時間の制約が少ない
  • 経済的な負担を減らせる
  • 臨床心理士のプロフィールを確認して選択できる

対面での会話に緊張しやすい方にとっては話しやすい環境になるかもしれませんが、相手の細かな表情や仕草が分からないことで不安が増す可能性もあります。

また、緊急時の対応ができないのもデメリットの一つです。

初回カウンセリングに向けての注意事項2つ

次に、臨床心理士のカウンセリングを初めて受けるときの注意事項を知っておきましょう。

・自分にあった臨床心理士を選ぶ
・相談したい内容をまとめておく

それぞれについて詳しくご紹介します。

注意事項①:自分にあった臨床心理士を選ぶ

まず重要なのは、自分にあった臨床心理士を選ぶことです。臨床心理士を選ぶ際には、次のようなポイントを参考にしてください。

  • 臨床心理士の経歴や専門分野を確認する
  • 性別や年齢を考慮する
  • 初回面接であわなければ変更も検討する

臨床心理士の情報は、相談機関のウェブサイトで情報を得られます。自分の悩みに関連する分野を専門としている臨床心理士を探すと良いでしょう。

話しやすさを重視する方は、自分と近い年代や同性の臨床心理士がおすすめです。

注意事項②:相談したい内容をまとめておく

効果的なカウンセリングを受けるためには、事前に相談したい内容をまとめることが大切です。具体的には、次のような点に沿って整理しましょう。

  • 現在の悩みについて
  • いつから悩んでいるか
  • これまでどのように対処してきたか
  • 周りの誰かに相談したか
  • カウンセリングで達成したい目標

ただし、完璧にまとめる必要はありません。臨床心理士と話す中で気づく点もあるので、自分の気持ちや状況を率直に伝える姿勢を持ちましょう。

臨床心理士と他の心理専門家の違い

これまでの説明を読んで、臨床心理士と他の心理専門家の違いについて疑問を持った方もいるでしょう。この章では、以下の2点について説明します。

・臨床心理士とカウンセラーの違い
・臨床心理士と精神科医の違い

それぞれの違いを理解することで、自分にあった専門家を選ぶ指針となるでしょう。

①臨床心理士とカウンセラーの違い

臨床心理士とカウンセラーには、次のような点で違いがあります。

  • 資格の違い
  • 専門性の違い
  • 活動分野の違い

まず、臨床心理士が日本臨床心理士資格認定協会の認定する民間資格であるのに対し[1]、カウンセラーという名称に決まった資格は存在しません。

また、臨床心理士は大学院での専門的な教育を受けていますが、カウンセラーの背景や専門性は個人によって大きく異なります。

活動分野も違いの一つです。臨床心理士は医療や教育、福祉など幅広い分野で活動しており、カウンセラーは民間のカウンセリングルームや相談室などでの活動が多いようです。

②臨床心理士と精神科医の違い

では、臨床心理士と精神科医の違いは何でしょうか。具体的には以下のような点があげられます。

  • 医師の資格の有無
  • 役割の違い
  • 対応する問題の範囲

精神科医は薬物療法を行いますが、臨床心理士は医師免許がないため薬の処方はできません。

また、精神科医の役割が「診断」であるのに対し、臨床心理士は心理療法を通じてクライエントを「支援」することにあります。

さらに、精神科医は精神疾患を治療しますが、臨床心理士は精神疾患に限らず幅広い心の問題を取り扱う点が特徴です。

臨床心理士のカウンセリングで悩みを解決しよう

心理専門職として、さまざまな心理療法やカウンセリングの手法を身につけている臨床心理士。

臨床心理士のカウンセリングを効果的に活用すれば、一人で悩みを抱え込まずに問題を解決できるかもしれません。

マインドバディが提供する認知行動療法プログラムでは、うつ病や不安障害に対する臨床心理士のカウンセリングをオンラインで受けられます。

より充実した人生を歩むためにも、マインドバディの認知行動療法をぜひ体験してみてください。

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<参考文献>
[1] 下山晴彦(2017)「よくわかる臨床心理学改訂新版」ミネルヴァ書房
[2] 認知療法・認知行動療法の届出医療機関一覧
[3] 大阪府「精神疾患の医療体制構築に係る現状把握のための指標例」における診療報酬に関する指標
[4] 一般社団法人日本臨床心理士会倫理綱領  

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